ワークショップの提案2005

本提案書は、2005年1月に八軒家浜整備の基本的方向性をとりまとめた「ワークショッププラン2004」を一歩推し進め、具体的な空間のあり方や施設の考え方、運営の考え方等について、約半年間10回近くにわたるワークショップで議論をふまえ、町会の総意としてその考えを取りまとめたものです。
提案の主旨は水辺の建物と水辺の公園の密接なつながりを取り戻そうということです。かつての「水の都・大阪」は市民の暮らしと川の存在とが切り離せない関係にあったことを背景に発展したものであり、背を向け合った現代都市の街と川との関係を、再びお互いに顔を向け合う関係として取り戻すことが、水都再生の大きな一歩になるものと考えます。
北浜東町会は八軒家浜に最も近接する町会として、水都再生のシンボルとして当地の重責を深く認識するとともに、川と街との理想的な関係を取り戻すことに積極的に貢献していきたいと考えております。今後の計画において当プランの思いを反映していただき、また完成後の管理運営において町会が積極的に参加できることを強く希望いたします。

2005年11月

◆資料    ※画像はクリックで拡大します

町会アンケート結果
駐車場上部を周辺の公園と一体となった緑豊かなオープンスペースとして整備することを希望します。
町会アンケート結果 提案_基本方針
提案の主旨
水辺の建物と水辺の公園の一体化により、水都大阪のシンボルゾーンを目指します。

提案主旨1 提案主旨2

水辺を感じる見通しの良い空間
水辺を感じる見通しの良い空間をつくり、まちのポテンシャルUPをめざします。
提案_水辺空間
水辺の建物の利用イメージ
・建物と公園をつなぐブリッジを提案する。

ブリッジは民間負担であるが公園側にブリッジを設けることができるような構造的対応が必要となる。
・公園レベルと B1階レベルを連続させ明るく緑豊かな通り抜け空間(公園と建物の間の空間検討参照)を創造する。

本来もっている水辺の建物の価値を引き出し、ここで暮らす住民と河川管理者とのコラボレーションから生まれた空間となる。
・建物側から公園側(河川区域内)を利用できるしくみをつくる。(規制緩和)
提案_建物利用
天神橋と連続した公園
公園レベル(OP+6.0)から天神橋レベル(OP+7.5~8.1)を大きなスロープで連続させ、公園と天神橋を広い範囲で接続させたい。
提案_天神橋
排気塔の形状変更

・町会として移設を要望するが物理的、経済的に難しい場合は形状の変更を要望する。
・排気塔の平面形を長方形から楕円形にする。
・楕円形にすることで、排気塔と建物の間にカーブした緩やかな階段を設けることができ、B1階レベル(OP+3.0)と天神橋との動線を連続できる。
提案_排気塔

親水公園のデザイン

・三十石船の係留により八軒家浜の記憶を再現する親水広場を設け、熊野古道出発点の象徴としての鳥居を設ける。
・川側に開かれたカフェとオープンテラスを設ける。
・堤防高さ(OP+5.2)よりも低いレベルではあるが、パントリー部分は緩やかな立ち上がりを設けた内側に配置する。
・親水広場からの中之島への眺望を確保する。
提案_親水公園

水辺施設のデザイン
公園越しの川への見通しを損なうことなく施設を設けるために公園の下に100坪ほどのギャラリースペースを提案する。
提案_水辺施設
水辺施設の方向性
提案_方向性
街のネットワークと施設計画
提案_ネットワーク
管理体制の考え方
提案_管理体制
(参考)断面代替案の比較検討
提案_参考代替案
公園と建物の間の空間検討
提案_空間検討

※写真はイメージです。

北浜東振興町会 八軒家浜ワークショップ